Out in the pasture under Phew tree
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2026/06/01
”オレンジ色は きちゃいけません。
パンティでも だめなのよ。”
(本文より)
わたしの住む場所では、新緑の隙間を通り抜けてくる風の季節が過ぎ、梅雨を迎えようとしています。
ほどよい雨の音と雫だらけに囲まれるのは、なんだかほっとしてすきです。
何日か前のもうそこまで夜が来ているというとき、雨が上がったばかりの空の一角に現れたむらさき色と目が合いました。
「ねぇ、知ってるでしょ?」と、お話の中の記憶が僅かに沸々とするのを感じ、今回はこの本をと思いました。
梅雨のさらに先の季節を想う本です。
わたしの手元にあるものには、まだ字を知らない頃から惹かれていたことのしるしが残っていて、物語に出てくる少女たちの髪の毛と、袖のふくらんだ白いワンピース、夜に裸足で出かけていく様子をうらやましく眺めていたきもちが、今でもその頃を連れて戻ってきます。
「ここにもし、わたしもいたら…」と特に想像する場面があるのですが、もしかしたらあなたさまは、それがどこなのかわかってしまうかもしれません。
同じ場所で同じ景色を見ている人と答え合わせをするかのように、「同じ世界を見ていなくては、教わらなければ」と思って過ごした時間が長くありました。
自分だけの世界は幼い過去のものとすることがこれからのために必要なはずだと、そう自分を言いくるめて、一切を置いていくと決めたのです。
時が経ちふと隣に目を落としたとき、わたしが見向きもしない間もずっとその世界がそばをついて来てくれていたと知りました。
誰とも一緒に見られないとしても、そこで自由に楽しむことはやっぱりとても素晴らしくて、それを大切にするのがわたしなのだと、今は思っています。
世界はいくつでも持って、誰にもひみつでいつでもすきなように選んで…
それでも、大丈夫そうです。
夜からの時間に自分のすきな世界を訪れるための静けさと、今日も出会えるようにといつも思います。
あなたさまも、今夜が広がる世界でのひとときを過ごされますように。
Kokage
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【空がレースにみえるとき】
エリノア・ランダー・ホロウィッツ
バーバラ・クーニー◎絵
白石かずこ◎訳
[WHEN THE SKY IS LIKE LACE]
by Elinor Lander Horwitz
Barbara Cooney Porter
発行◎ほるぷ出版
ISBN 9784593500406
URL https://www.holp-pub.co.jp/book/b485858.html