Out in the pasture under Phew tree
Instagram:https://www.instagram.com/kokage_phewtree/
2026/04/23
”And after that they would not speak
To one another for a week.
-その後まるまる一週間 おたがいまったく口利かん”
(本文より)
うっすらと霞がかったような空の中、柱のてっぺんにオズビック鳥がとまって前を見ています。
何が見えているのだろう、これまでどんなことを見てきたのだろう、そう思います。
ツリーホーン(「ツリーホーン、どんどん小さくなる」東京創元社)との出会いからすっかりファンで、興味が増すばかりの作者、エドワード・ゴーリーです。
ゴーリーさんの本に出てくる物静かな顔の人たちのことが、わたしはとてもすきです。
やっぱり彼らは、ゴーリーさんに似ているのでしょうか。
短い物語の遊び心が感じられる文章からは、ゴーリーさんのやさしい温もりが伝わってきます。
日本語訳もすてきです。
もしもオズビック鳥とともに人生を送ることになったら、そのときわたしはどんな自分を目の当たりにするのだろうと想像します。
たくさんの過ぎ去るひとときを、一緒に見ていてくれる存在がそばにいることはこんなにも美しいと、これまで知らなかったです。
みんなひとりひとりのそばにオズビック鳥がいたら、いいんじゃないかと思います。
…きっと、いいと思うのです。
わたしのところにも、いつかやってくるでしょうか。
それとも、実はもうずっと前から頭の上にとまっている、なんてことがあったりするのでしょうか。
「オズビック」
声には出さないけれど、その名を呼んでみます。
ゴーリーさんに、これからもすてきな友人を紹介してもらうのが楽しみです。
Kokage
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【オズビック鳥】
エドワード・ゴーリー
柴田元幸◎訳
[The Osbick Bird]
by Edward Gorey
発行◎河出書房新社
ISBN 978-4-309-25689-4